口臭を消すことだけを気にする日本人
最近は欧米型の食生活に変わってきたせいか、臭いを気にする人が増えてきました。
とくに口臭は、自分では分かりにくいために、かえって気にする人が多いようですね。清潔好きで、他人に迷惑をかけたくないという日本人の国民性もあるのでしょうか。
ほとんど臭わない、あるいはまったく臭わないのに、自分はクサイと思い込んでしまう自臭症の人も、年々増えているのが現状なんだそうです。
その口臭は、大きく2つに分けることができます。ひとつ目は生理的口臭で、これは誰にでもあるもので避けられません。たとえば、朝起きたときの口臭です。
これは、眠っている間に口の中で細菌が繁殖するため臭うのです。また、食後3時間くらいたってからの口臭も避けられません。
食べかすが腐食し始めるからです。ただ、生理的口臭は食事をとるか、歯をみがくかで口臭を消すことができます。
口臭が不安な人は、口臭を消すことだけを気にするあまり、人と会話するときに必要以上に緊張してストレスを感じてしまい、さらに口臭が強くなるという悪循環が起こります。
ですから、お目のエチケットとして口臭を心配することは必要ですが、過度に気にしすぎると、かえって口臭を強めることになってしまいます。口臭は、気にしすぎても、あまり気にしなくても、どちらも問題です。